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映画「さらば、わが愛 覇王別姫 4K(Farewell My Concubine)」

つくづく素晴らしい映画だと思いました。言わずと知れたチェン・カイコー(陈凯歌)監督の不朽の名作ですが、このたび4K版に蘇り、劇場公開されています。中国の激動の時代を背景に2人の京劇役者の半生を描いていくこの物語。中国現代史の側面から観るのも...
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映画「シモーヌ フランスに最も愛された政治家(Simone, le voyage du siecle)」

彼女の名に因んで後にヴェイユ法と呼ばれるようになる、人工妊娠中絶の合法化を勝ち取ったフランスの政治家シモーヌ・ヴェイユ(Simone Veil)の生涯を描いた映画です。アニー・エルノーの小説を映画化した「あのこと」で観たように、ヴェイユ法が...
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映画「CLOSE/クロース」

長編映画2作目の本作がカンヌ映画祭のグランプリに輝き、アカデミー賞の国際長編映画賞やゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされたベルギー出身のルーカス・ドン(アンジェロ・タイセンス)監督。バレリーナを目指すトランスジェンダーの少女...
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映画「サントメール ある被告(Saint Omer)」

これまでドキュメンタリー作品を撮ってきたというセネガル系フランス人監督アリス・ディオップ(Alice Diop)が初めて手がけた長編劇映画だそうです。ヴェネツィア映画祭でプレミア上映され、銀獅子賞(審査員グランプリ)と新人監督賞を受賞しまし...
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映画「大いなる自由(Große Freiheit)」

Bunkamuraの長期休館に伴い、映画館は渋谷東映プラザ内に移転して“Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下”として営業を始めました。先月中旬からマギー・チャンやミュージカル映画の特集をしていましたが、本作は移転後初の新作映画、それもB...
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映画「To Leslie トゥ・レスリー」

TVディレクターとして長年活躍してきたマイケル・モリス(Michael Morris)が、初めて監督した長編映画だそうです。主演のアンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough)がアカデミー主演女優賞にノミネートされて注目を...
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映画「アシスタント(The Assistant)」

日本では公開されたばかりですが、製作は2019年で、いわゆる#MeTooムーブメントに関連する作品です。扱っているのは今年始めに公開された「シー・セッド その名を暴け」と同じハーヴェイ・ワインスタインの一件。「シー・セッド……」はそれを報道...
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映画「青いカフタンの仕立て屋(Le bleu du caftan)」

2年前に観たマリヤム・トゥザニ(Maryam Touzani)監督の長編第1作目「モロッコ、彼女たちの朝」は、伝統的イスラム社会における女性の生き難さと連帯を描いたものでしたが、この第2作目は、男性も戒律に縛られ、ありのままに生きられないと...
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映画「苦い涙(Peter von Kant)」

フランソワ・オゾン(François Ozon)監督が、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(Rainer Werner Fassbinder)監督の1972年の作品「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」をリメイクした映画です。オゾン監督はファ...
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映画「ウーマン・トーキング 私たちの選択(Women Talking)」

家父長的で閉鎖的な宗教コミュニティで連続レイプ事件が起こり、それにどう対応すべきか、女性たちが話し合うという物語です。原作はカナダ人作家ミリアム・トウズ(Miriam Toews)が、2005年から2009年にかけてボリビアの人里離れたメノ...