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映画「ボイリング・ポイント 沸騰(Boiling Point)」

全編ワンカットで撮って緊迫感を高める手法は「1917 命をかけた伝令」あたりからの流行なのでしょうか。この「ボイリング・ポイント」もそれに連なる作品ですが、凝った作り込みで技術力を見せつけるのではなく、ラフな手撮り映像でリアリティを感じさせ...
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映画「戦争と女の顔(Dylda)」

4月に観た「親愛なる同志たちへ」に続いて今年2本目のロシア映画になります。第二次世界大戦終戦直後のレニングラードで再会した二人の女性の物語ですが、戦闘シーンを描かなくても戦争の悲惨さは十分に伝えられるという種類の作品です。主人公のイーヤは女...
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映画「エルヴィス(Elvis)」

エルヴィス・プレスリーの生涯を2時間40分で見せてくれる映画です。華やかなステージと数々のヒット曲で楽しませると同時に、マネージャーや家族の生活を一人で背負い込んだ大スターの苦悩を描いていきます。エルヴィスを演じたオースティン・バトラー(A...
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映画「わたしは最悪。(The Worst Person in the World)」

ヨアキム・トリアー(Joachim Trier)監督の作品は初めてでしたが、カンヌ映画祭で主演のレナーテ・レインスベ(Renate Reinsve)が女優賞を獲った他、米国アカデミー賞の脚本賞にノミネートされるなど(受賞作は「ベルファスト」...
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映画「リコリス・ピザ(Licorice Pizza)」

リコリスのピザなんていかにもマズそうですが、タイトルの由来は食べ物ではなく、かつて西海岸にあったレコード・チェーンの店名だそうです。リコリスの真っ黒な色とピザの円形がレコード盤をイメージさせるということですね。監督は「ザ・マスター」「インヒ...
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映画「帰らない日曜日(Mothering Sunday)」

英国人作家グレアム・スウィフト(Graham Swift)が2016年に発表し、ホーソーンデン賞に輝いた小説の映画化です。こういった評価の高い小説を映画にすると、原作と印象が変わったり、趣きが損なわれていてがっかりさせがちですが、2018年...
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映画「ワン・セカンド 永遠の24フレーム(一秒钟)」

チャン・イーモウ(张艺谋)というと大掛かりな歴史アクションから「妻への家路」のような人間ドラマまで幅広く手がけている監督ですが、本作は「妻への家路」と同じく文化大革命の時代、下放によって家族との繋がりを断たれた人物を描いていく作品です。大筋...
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映画「ベルイマン島にて(Bergman Island)」

ミア・ハンセン=ラブ(Mia Hansen-Løve)監督の新作です。ベルリン映画祭で監督賞に輝いた「未来よ こんにちは」に続いてインドのゴヤを舞台にした「MAYA」という作品を撮ったようですが、日本では公開されませんでしたので、彼女の映画...
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映画「パリ13区(Les Olympiades)」

オランピアード(Olympiades)はメトロ14号線のターミナル駅ですので、地下鉄の行先表示で目にする機会も多いかと思いますが、レ・ゾランピアード(Les Olympiades)はその駅名の由来になった住宅団地です。メトロの出口があるトル...
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映画「カモン カモン(C'mon C'mon)」

2012年に観た「人生はビギナーズ」では父親との思い出、2017年に観た「20センチュリー・ウーマン」では母親との思い出をベースにしたマイク・ミルズ(Mike Mills)監督。2012年3月にミランダ・ジュライとの間に子どもが生まれ、その...