カルチャー

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映画「Style Wars」

ヒップホップの3要素は、ラップ(言語表現)、ブレイクダンス(身体表現)、グラフィティ(視覚表現)ですが、本作はグラフィティの黎明期を記録したドキュメンタリー映画です。1983年に製作されたこの映画、これまで日本では劇場未公開の伝説的作品でし...
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映画「水を抱く女(Undine)」

ドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト(Christian Petzold)監督が圧制下の愛(Love in Times of Oppressive Systems)をテーマにした三部作「東ベルリンから来た女」「あの日のように抱きしめて」...
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映画「ノマドランド(Nomadland)」

先週の「ミナリ」と並んで今年度アカデミー賞の有力候補に挙げられている映画です。どちらもアジア系の監督でありながら、米国の伝統的価値観である開拓者精神のようなものを取り込んでいるところが興味深いところですが、映画の完成度としては本作に軍配が上...
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映画「ミナリ(Minari)」

今年のゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞受賞作です。「WAVES ウェイブス」や「フェアウェル」の製作会社A24と、「それでも夜は明ける」や「ビール・ストリートの恋人たち」で知られるブラッド・ピットの製作会社Plan Bが共同製作した...
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映画「レンブラントは誰の手に(My Rembrandt)」

オランダ人監督ウケ・ホーヘンダイク(Oeke Hoogendijk)が「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」「みんなのアムステルダム国立美術館へ」に続いて撮ったドキュメンタリー作品で、レンブラント作品に魅せられたアートディーラー、美術館員...
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映画「ステージ・マザー(Stage Mother)」

テキサスの田舎町で暮らす主婦が、サンフランシスコでゲイバーを経営していた息子を亡くしたことで、さまざまな人々と巡り会い、新たな生き方を見出していく物語です。「アニマル・キングダム」で悪党たちを支える母親を演じていたジャッキー・ウィーヴァー(...
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映画「ベイビーティース(Babyteeth)」

余命わずかな少女と不良青年の恋物語です。こういう"お涙ちょうだい"に流れがちな設定の映画は観るか否か迷うところですが、長編第一作目という新人監督にもかかわらず、2019年のベネチア映画祭コンペティション部門に出品され、主演男優が新人俳優賞に...
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映画「春江水暖(Dwelling in the Fuchun Mountains)」

杭州市の富陽で暮らす老母と4人の息子、その子どもたちの2年間の物語です。目まぐるしく変化していく現代中国の日常と、滔々と流れ続ける富春江という対称的な情景を下地にして(ポスターは1986年建立の龟川阁)、ありふれた家族に訪れた人生の転機を情...
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映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(Diego Maradona)」

タイトルそのまま、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)の軌跡を追うドキュメンタリー作品です。本作は昨年のカンヌ映画祭でプレミア上映されていますので、マラドーナが死去した昨年11月25日より前に披露されていた映画ということにな...
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映画「天空の結婚式(Puoi baciare lo sposo)」

ベタすぎるほど型通りなロマンティック・コメディです。百千のロマ・コメとちょっと違うのは、男性同士のラブストーリーであること。といってもこれは今や珍しくないかも知れませんが、もうひとつの大きな違いが、イタリアの名勝チヴィタ・ディ・バニョレージ...