
カルチャー


ルネ・ラリック リミックス 東京都庭園美術館
19世紀末から20世紀半ばにかけてジュエリー作家、ガラス作家として活躍したルネ・ラリックの展覧会です。アール・デコ様式の旧朝香宮邸である東京都庭園美術館でその豊かなインスピレーションの源流を探ります。1880年代から1900年代に製作された...

映画「83歳のやさしいスパイ(El Agente Topo)」
久しぶりのスペイン語映画は、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にチリ代表で出品され、見事ノミネートされた作品です。原題を直訳すると"潜入スパイ"といったところでしょうか。探偵事務所の求人に応募してきた83歳のセルヒオ(Sergio Ch...

映画「プロミシング・ヤング・ウーマン(Promising Young Woman)」
復讐劇とロマンティック・コメディを組み合わせた珍しいタイプの映画です。とはいえ、脚本兼監督のエメラルド・フェネル(Emerald Fennell)がアカデミー賞の脚本賞を受賞しただけあって展開はいたってスムース。細かい突っ込みどころはありま...

映画「スーパーノヴァ(Supernova)」
じわっと染みてくる静かな作品です。テーマは進行していく認知症とどう向かい合っていくか。20年の歳月を共に歩んできた同性カップルが、英国カンブリア州の湖水地方を旅しながら、人生の結末の迎え方について模索していきます。そのカップルを演じたのは、...

ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会 国立新美術館
モダンガールにはじまった日本の洋装文化。戦後の洋裁ブームから、サスティナブルな未来のファッションまで日本のファッション史をたどります。これまで語られることの多かった偉大なデザイナーたちだけでなく、洋装の黎明期でファッションの土壌を作り上げて...

映画「BILLIE ビリー」
先週の「ビリー・アイリッシュ」に続いて、今週も音楽関係のドキュメンタリーです。取り上げているのは、同じビリーでも生年が約1世紀違うビリー・ホリデイ(Billie Holiday) で、長年にわたって彼女の軌跡を追っていたジャーナリスト、リン...

映画「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(Billie Eilish: The World's a Little Blurry)」
先月は「アメリカン・ユートピア」「アレサ・フランクリン」と音楽関連の映画を立て続けにご紹介しましたが、どちらも結構な混みようでした。きっと皆さんライブへの渇望感が上がっているのでしょう。本作はシンガーソングライターのビリー・アイリッシュ(B...

映画「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(True History of the Kelly Gang)」
この物語の主人公であるエドワード・ケリー、通称ネッド・ケリー(Ned Kelly)は、強盗や殺人に手を染めながら、支配層である英国人官憲に抵抗し、義賊的な行いをしたことで、豪州ではとても有名な無法者だそうです。これまで何度も小説や映画の題材...

映画「グリード(Greed)」
ファストファションで財を為した主人公の強欲さを笑うブラックコメディです。マイケル・ウィンターボトム(Michael Winterbottom)監督が、金儲けする側と搾取される側を対比させて描いていく映画と聞くと、ひと昔前に彼が創っていたよう...