カルチャー

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映画「君の名前で僕を呼んで(Call Me by Your Name)」

とても上質な映画です。役者、脚本、撮影、音楽、ロケーションとも最高だからこそ、これほど淡く繊細な心の機微を、これほどまで的確に描けるのでしょう。監督は「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」のルカ・グァダニーノ (Luca Guadagn...
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映画「ロンドン、人生はじめます(Hampstead)」

ダイアン・キートン(Diane Keaton)といえば、まず「アニー・ホール」を思い出す方も多いのではないでしょうか。本作は、あの頃の彼女を彷彿させるファッションと立ち居振る舞いが楽しめるロマンティック・コメディです。70歳を超えてなお、4...
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映画「女は二度決断する(Aus dem Nichts)」

ドイツ出身の女優ダイアン・クルーガー(Diane Kruger)、母国語で演じたのはこれが初めてだそうです。そのおかげもあってか、この作品でカンヌ映画祭の女優賞を獲得し、モデル上がりの美人女優という位置付けから大きく飛躍しました。監督は「愛...
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写真都市展 ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち 21_21_DESIGN SIGHT

写真や映像、絵画やデザイン、ファッションなどジャンルを超えた視覚文化で現代アートに大きな影響を与えているウィリアム・クライン(William Klein)。従来タブーとされたブレやボケのある写真で世界中の“都市のリアル”をとらえ、人々に衝撃...
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映画「ラブレス(Нелюбовь)」

3年前の「裁かれるは善人のみ」ではロシアの辺境を舞台に政治と宗教の歪んだ関係を描いてみせたアンドレイ・ズビャギンツェフ(Andrey Zvyagintsev)監督。今回はモスクワ郊外の街を舞台に、愛情が希薄化し、他者への関心を失った現代的な...
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巡りゆく日々 サラ・ムーン写真展 シャネル・ネクサス・ホール

フランスを代表する写真家サラ・ムーン(Sarah Moon)の個展を観てきました。サラは1960年代にモデルとして活動したのち、70年代からシャネルやディオールなどトップメゾンのファッション広告に携わるカメラマンとしてキャリアをスタート。8...
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映画「ワンダーストラック(Wonderstruck)」

「キャロル」のトッド・ヘインズ(Todd Haynes)監督の最新作です。今回はがらりと趣きを変え、別々の時代を生きる少年と少女の物語。といってもSF映画ではありませんので時空を飛び越えたりしません。2つの物語がNYの自然史博物館を軸に繋が...
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映画「ペンタゴン・ペーパーズ(The Post)」

ベトナム戦争が泥沼化していた1971年。最高機密とされていた国防総省の調査報告書をスクープし、歴代の大統領が国民に虚偽の説明をしていたことを暴いたジャーナリストと、訴訟リスクを恐れず掲載を決めた新聞社幹部を描いた作品です。監督は巨匠スティー...
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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 国立西洋美術館

スペイン王室が収集してきた膨大な数の名画を所蔵するプラド美術館。今までも同館がコレクションするゴヤの名作や小さなサイズの作品に焦点を当てた展覧会(2011年、2015年)がありましたが、今回はディエゴ・ベラスケスの作品を中心に17世紀絵画の...
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映画「ウィンストン・チャーチル(Darkest Hour)」

話題作ですね。話題の日比谷TOHOシネマズで観てきました。先ごろのアカデミー賞で、チャーチルを演じたゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)が主演男優賞、その特殊メイクを手がけた辻一弘氏がベストメイクアップ賞を獲得しましたが、まさに...