カルチャー

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映画「tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!」

今年8月に観た映画「イン・ザ・ハイツ」は劇作家リン=マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)が創り上げたブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品でしたが、本作はそのミランダが初めて映画監督に挑んだ作品です。題材は大ヒ...
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映画「悪なき殺人(Seules les bêtes)」

緻密に組み立てられた構成で楽しませてくれるサスペンスです。無関係に見えていた様々な事象がパズルのピースのように組み合わさっていく流れが心地よく、最後まで飽きさせることはありません。映画の始まりは強い陽射しが照りつけるコートジボワールの街アビ...
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映画「ドント・ルック・アップ(Don't Look Up)」

アダム・マッケイ(Adam McKay)監督というと「マネー・ショート」や「バイス」など実録ものコメディの印象でしたが、本作のテーマは大きく趣向を変えて人類滅亡の危機。もちろん、ヒーロー/ヒロインだけですべてを解決したり、愛する家族のために...
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映画「パーフェクト・ケア(I Care a Lot)」

小気味良い展開で楽しませてくれるクライムサスペンスです。監督はたった3人の出演者で観客の気持ちを鷲づかみにして揺さぶり続けた「アリス・クリードの失踪」のJ・ブレイクソン(J Blakeson)。本作でもぐいぐい引き込んでいきながら、絶妙な切...
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映画「Hand of God -神の手が触れた日-(È stata la mano di Dio)」

あっという間に名匠の風格を漂わせてきたパオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)監督。このブログでも「イル・ディーヴォ」「きっと ここが帰る場所」「グレート・ビューティー」「グランドフィナーレ」「LORO 欲望のイタリア」と...
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映画「皮膚を売った男(The Man Who Sold His Skin)」

宣伝ではマニアックな雰囲気ですが、誰が観ても楽しめる作品だと思います。今年のアカデミー国際長編映画賞にチュニジア代表として出品され、見事ノミネートを果たしただけあって満足度の高い映画でした。物語の核となるのは難民問題と現代アートの欺瞞で、ラ...
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映画「ほんとうのピノッキオ(Pinocchio)」

マッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)監督というと「ゴモラ」や「ドッグマン」などクライムサスペンスのイメージがありますが、監督にとって幼い頃からの念願だった作品だそうです。子ども向けの他愛ないアニメとは一線を画す作風ですが、だか...
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ラテンビート映画祭「ベネシアフレニア(Veneciafrenia)」

今年のラテンビート映画祭は独自の開催ではなく、東京国際映画祭の一部として3作だけの上映でした。それぞれの上映回数もわずかで、なかなかタイミングが合わず、かろうじてアレックス・デ・ラ・イグレシア(Álex de la Iglesia)監督の新...
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映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ(The Power of the Dog)」

ジェーン・カンピオン(Jane Campion)監督が、今年のベネチア映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を獲得した作品です。原作は米国のトーマス・サベージ(Thomas Savage)が1967年に発表した同名の小説で、裕福な牧場主の兄と弟、...
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映画「リスペクト(Respect)」

ソウルの女王アレサ・フランクリンの半生を描いた映画です。主役を演じたのは「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)で、生前のアレサ・フランクリンが直々に指名したというだけあって素晴らしパフォーマンスを見せ...