映画「ハンガー・ゲーム2(The Hunger Games: Catching Fire)」

Catchingfire0 っぱり観てしまいました。

第一作のときは、ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)が出るし、小説も面白かったし、一応、観ておこうかという感じだったのですが、製作費が倍増し、監督が交代した第二作が米国で大ヒットしていると聞き、むくむくと興味が湧いてきて日比谷みゆき座まで出掛けてきました。

確かに、スケールアップしていますし、良くいえば、第一作に比べて洗練された印象。そのぶん、生々しさがなくなり、登場人物の苦悩が見えにくくなったような気もしますが、小説を読んで、第一作を楽しんだ観客が観るなら、きっとこれで良いのでしょう。

苦悩が見えにくいといっても、主演がジェニファー・ローレンスですから、彼女の演技力でその大部分を補って余りある感じです。

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ジェニファー・ローレンスといえば、前作のブログでも記したように「ウィンターズ・ボーン」の素晴らしい演技が忘れられませんが、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー賞を獲って安定感を増したような気がします。来月末に公開される「アメリカンハッスル」も待ち遠しくて仕方ありません。

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と、このまま最後までジェニファー・ローレンス語りをしていまいそうですので、ちょっと映画の内容にも触れておきましょう。

第一作でハンガーゲームの勝者となり、故郷に帰還した主人公のカットニスとピータですが、勝利したときの毒の実(poisonous berries:Nightlock)の場面が抑圧された民衆に勇気を与え、独裁国家パネムとスノー大統領に対する抵抗運動に火をつけます。つまり、カットニスと彼女のブローチのデザインだったマネシカケス(Mockingjay)が、反乱の象徴になっていくのです。

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それに気づいたパネムの指導者たちは、次に行われる第75回ハンガーゲームを、歴代の勝者を集めた記念大会にすることを決めます。カットニスとピータも再び参戦することになりますから、敗れて死んでしまうか、各国の英雄を殺して生き延びるか、いずれにしても象徴としてのイメージが損なわれることになります。

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そのゲームオーガナイザーを務めるのは、第一作の終わりでスノー大統領から毒の実を勧められていたセネカに替わり、新たに任命されたプルーターク。

これを演じるのが「パイレーツ・ロック」「ザ・マスター」のフィリップ・シーモア・ ホフマン(Philip Seymour Hoffman)ですから、すぐに重要な役だとわかってしまいますが、いずれにしても原作は第三作まであり、これを二部に分けた映画が製作されることが発表されていますので(2014年と2015年だそう)、ネタバレというほどでもないのでしょう。

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ついでに記せば、主任スタイリストのシナが登場するのは本作までですので、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)ファンの方はお見逃しなく。

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ということで、たいした関心もないまま見始めた「ハンガー・ゲーム」シリーズですが、このまま第四作まで観てしまいそうです。年末の大掃除で処分する予定だった文庫本も残しました。ちなみに写真中央に写っているのは、みゆき座でいただいたマネシカケスのピンバッチです。

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公式サイト
ハンガー・ゲーム2The Hunger Games: Catching Fire

[仕入れ担当]