パリ同様、ロンドンでもいたるところでbioを見かけます。考えてみれば、元々ベジタリアンやビーガンが多い街ですから、当然かも知れません。
そういったカフェやレストランに入ると、メニューに(V)や(GF)といった表記が付いています。(V)はベジタリアン用だとすぐわかりますが、(GF)はグルテンフリーの略なんですよね。
どうやら、病院にかかるようなグルテンアレルギーでなくても、肌の調子が悪いとか、ちょっと体調が優れないとかを、グルテンのせいだと考える人がいるようです。グルテンに対する悪玉イメージは、日本のコルステロールに対する意識に近い感じでしょうか。
上の写真はメリルボーン(Marylebone)の人気店、ナチュラルキッチン(Natural Kitchen)です。1階では肉類や食材の他、惣菜も売っていて、傍らのテーブルで買い食いできるのですが、せっかくなので2階(英国でいう1階)のカフェでランチをとりました。
オーダーしたのは定食メニューの一番上にあったサラダ。グリーンサラダではなく、クスクスとレンズ豆をベースに、ファラフェルとフムスを添えた穀類のサラダです。
昼食としては多すぎますが、味付けもあっさりしていて身体に優しい感じ。欧州で外食が続くと、どうしても胃が重くなりがちですので、こういう料理は大歓迎です。
先週、パリのメルシーでも似たようなサラダを食べましたので比較してみました(メルシーについては以前の記事をご覧ください)。似たような、といっても、こちらはクスクスとキヌアをベースに、ビーツでアクセントをつけた一品ですが、下がその写真です。
方向性は似ていますが、見た目のきれいさではメルシーでしょうか。ナチュラルキッチンのサラダは、どちらかというと、がっつり食べる系の打ち出しです。
味わいの面では、一般的なフレンチドレッシングで味付けしていたナチュラルキッチンに対し、レモングラスで香り付けした柑橘系のドレッシングを使っていたメルシーの工夫に軍配が上がります。
サービス面を比較すれば、ナチュラルキッチンの圧勝ということになりそうですが、これはお国柄もありますので、較べること自体、酷かも知れませんね。
[仕入れ担当]