スペイン報告の第2弾です。
前回の仕入れのとき、Amor de Dios の展覧会にご招待くださった写真家の山澤伸さんとマドリードでお会いしました。今回は、ちょっとした打合せを兼ねてお目にかかったのですが、お話の前に、ご自身の作品が展示されている、BLANCA BERLÍN GALERÍA という写真専門のギャラリーにご案内いただきました。
Blanca Berlín さんという自身も写真を撮られる、とてもかっこいい女性がオーナー兼ディレクターを務め、スペイン内外の写真家の作品を展示・販売しています。私が訪れたときは、メインの展示スペースで、Beatriz Romero というスペイン人女性の個展が開催されていました。風景写真をコラージュして独特の世界観を創り上げる作風の作品で、中国寺院の中にアフリカの動物がいたり、日本の下町風の風景の中にアフリカの草原が溶け込んでいたりと、とても不思議な写真でした。
山澤さんのヌード作品の前で記念撮影したのですが、照明と他の作品が映り込んでしまってちょっとよく見えませんね。
山澤さんの作品の手前に展示されていたのはシルヴィア・プラヒー(Sylvia Plachy)の作品。最近は写真のコレクターも増えてきているとのことで、実際、私が訪れている間も、一人の男性がディレクターと相談しながら真剣に写真を選んでいました。ちなみにシルヴィア・プラヒーは、映画「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を獲得した俳優エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)のお母さんとしても知られる、ハンガリー出身の著名写真家です。
その山澤さんが日本に一時帰国され、ご家族とスペインのご友人を連れてモナドに遊びにきてくださいました。総勢8名に店長と私を含めると10名。小さなモナドでは記録的な人数で、冷房の効きもイマイチで申し訳なかったのですが、そこはおおらかなスペイン気質。皆さん、それほど気にされている風もなく、お喋りを楽しんでくださいました。
スペインの方々にとって、スペインのジュエリーを扱っている店なんて、そんなにおもしろくないだろうなぁと思っていましたが、意外に興味深くご覧になってました。山澤さんの奥さまのアナさんはICEX(通商代表部)にお勤めなので、モナド取扱いのジュエリーデザイナーを全員ご存知で、とてもお話が弾みました。山澤さんは、職業柄、モナドの店内に飾ってある写真が気になっているご様子でした。
マドリードは気温40度だったそうですが(私が先月訪れたときも連日35度以上でした)、山澤さんの息子さんいわく、東京の方が暑い・・・。やっぱり日本の湿度の高さには参っているようでした。
[仕入れ担当]