スペイン・バルセロナから北西20kmの場所に位置するサバデル(Sabadell)出身のアーティスト、アントニ・タウレ(Antoni Taulé)の個展を観てきました。
1970年から暮らしているというフォルメンテーラ島が舞台です。と言っても、世界有数のリゾート地を描いたそれではありません。暗い室内から光の差し込む方向を見ている構図で描かれた絵画作品と、額におさめられた写真と絵画のミクスト・メディア作品で構成されています。
古びた建物から見える柔らかな光と地平線《Carrelage》は、過去に撮影した写真の一部に油彩で絵を描き加えて制作。過去と現在、現実と虚構、光と陰など相反するものが共存する作品に、不思議な感覚に包まれます。
会場構成は、パリのオペラ座やバルセロナのカタルーニャ国立劇場など世界各地の劇場で舞台芸術を手がけた建築家でもあるアントニ氏自身によるものだそうです。本展のパンフレットに使われている絵画作品《L’ Énigme》ともリンクします。
光の島 INSULA LUX
https://chanelnexushall.jp/program/2019/antonitaule/
2019年2月14日(木)まで
[店長]