エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し 東京都庭園美術館

1910年代から1930年代にかけて流行したアール・デコと、その造形や美意識に大きな影響を与えたエキゾティシズムをテーマにした展覧会です。

当時の美術家たちが研修で訪れたアフリカやアジアを描いたダイナミックな絵画、中東の服飾にインスパイアされたポール・ポワレのデイ・ドレスやカフタン・コート、東洋美術を再解釈した象牙の花瓶や陶磁器など、85点の作品がご覧になれます。

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見どころは、何と言ってもパリの女性たちを魅了したエキゾティックなモードの世界。ジョゼフ・ショーメのモザイク模様でデザインされた《パウダー・コンパクト》や《リップスティック》は色褪せない美しさです。この夏開催されたショーメの展覧会で見た豪華絢爛なジュエリーも素敵でしたが、こちらはポーチに入れて持ち歩きたくなる可愛らしさがあります。

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ヴァン クリーフ&アーペルの《中国風の卓上時計》や、根付のような《中国の風景のラペル ウォッチ》はコレクション欲を掻き立てる作品です。
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日本の工芸や古代エジプトのレリーフに影響を受けたというフランソワ・ポンポンの動物彫刻もお見逃しなく。大理石の《シロクマ》、石膏の《カバ》、ブロンズの《大黒豹》などシンプルな形態美で表現された動物たちが並びます。
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エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/181006-190114_exotic.html
2019年1月14日(月)まで

[店長]