東京・丸の内 三菱一号館美術館「ヴァロットン展」

フェリックス・ヴァロットン(Félix Vallotton)の日本初となる回顧展が、パリのグラン・パレやアムステルダムのゴッホ美術館を巡回し、現在、三菱一号館美術館で開催中です。

Vallotton_1

スイス・ローザンヌに生まれ、パリで肖像画の画家としてキャリアをスタートさせたヴァロットン。大胆な画面構成、鮮やかな色彩で描かれた風景画や室内画、裸婦画のほか、数多くの木版画を残しました。

Vallotton_2 Vallotton_3

本展では、ブルジョワ風の室内での男女の駆け引きを題材にした連作《アンティミテ》や、音楽家をモデルにした楽器シリーズ、第一次世界大戦をモチーフにした《これが戦争だ!》といった版画60点の他、日常生活などをテーマにした油彩60点が展示されています。

作品には、浮世絵に見られる平坦な空間表現が油彩画に応用されていると紹介されていました。日本美術に影響を受けたヴァロットンの浮世絵コレクションも必見です。

Vallotton_4

冷たい炎の画家 ヴァロットン展
http://mimt.jp/vallotton/
三菱一号館美術館:10時ー18時(金曜のみ20時まで) 月曜休館
2014年9月23日(火・祝)まで

[店長]