ほぼ3年に1回、聴きにいっているエディ・リーダー(Eddi Reader)。このブログで取り上げるのも2010年、2013年、2016年に続いて4回目です。今回はこれまでのビルボードライブではなく、クラブ・クアトロでスタンディングでしたが、いつもと変わらぬ心地よい時間を過ごしてきました。
今回は5人編成。ソロ活動初期の頃からの重要なサポート役、ブー・ヒュワディーン(Boo Hewerdine)のギター、ここ10年ほど欠かせないメンバーになったアラン・ケリー(Alan Kelly)のアコーディオンとケヴィン・マグワイア(Kevin McGuire)のベース、そして公私にわたるパートナーであるジョン・ダグラス(John Douglas)のウクレレが彼女のヴォーカルを支えます。
ステージに現れた彼女、いきなりスマホを取り出して自撮り。私が日本に行ってることをシスターが信じてくれないから、写真を撮って見せるんだと言っていましたが、彼女のtwitterにもアップしていました。私も密かに映り込んでいます。
Thank you Club Quattro in Shibuya, Tokyo.
Today I RUN for the Bullet train pic.twitter.com/ef6HSvKvc4— Sadenia Eddi Reader (@eddireader) 2019年2月4日
場を和ませた後の1曲目はフェアーグラウンド・アトラクション時代の名曲“Comedy Waltz”。しっとりと歌い上げ、地ならし的に雰囲気を盛り上げます。そして往年のヒット曲“Perfect”に展開。本人はエルヴィスだとか"Hound Dog"だとか言っていましたが、ロカビリー風の陽気な演奏のおかげで一気に会場内が華やぎました。この部分だけはソニーミュージックのtwitterで聞くことができます。
【ジャパンツアー初日終了!】#エディ・リーダー のジャパンツアー初日が大熱狂で終了!#FairgroundAttraction のあの名曲から新作『キャバリア』まで贅沢な音楽と貫禄&チャーミングさを兼ね備えた彼女の人柄を堪能✨
この後名古屋〜大阪へと続きます!
2/6名古屋
2/7大阪
🎟https://t.co/WOWSNXfOxn pic.twitter.com/YZJf4d7FCd— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) 2019年2月4日
続いては、みんなが大好きな“Dragonflies”。筋金入りのファンばかりですので、一緒に口ずさむ人が続出するのですが、これは隣の人との距離が近いスタンディングの難点かも知れませんね。といっても会場全体がエディが醸し出すイングルーシブな感覚に包み込まれていて、それすらも微笑ましい気分にさせてくれるところが彼女のコンサートらしさでしょう。
その後、最新アルバム“Cavalier”からの曲が続きます。私は事前に買って聞き込んで行きましたが、会場でもCDが売られていて、そこで買った人には終演後に行われるサイン会の券を渡していました。いつもながらのファンサービスです。
後半になるとさらに一体感が増してきます。近くの観客が“気持ちいいわぁ”と呟いていましたが、会場全体が和やかでとても寛いだ気分です。そこでエディはMacushla(My Darling)をみんなで歌おうと提案。こんな歌詞です。
Love is forever yes love is for aye
No doubt no question no wondering why
A clear crystal fountain is shining on high
All to please Macushla
終盤は、前回と同じように時計を見ながら、みんなが拍手してもう一度出てくるのは(時間がもったいないので)やめましょうと、アンコールなしで続けて演奏する宣言。あと5分あるから3曲やります、といって最新アルバムの“Starlight”を歌い始め、懐かしの“Find My Love”を挟んで、家族の思い出話を始めます。
家に親族が集まるとみんなで演奏したり歌ったりするんだけど、お母さんのジーンは恥ずかしがり屋で歌わない、それでもみんながけしかけていると興が乗ってきて、ふいにこの曲を歌い出すの。と会場全体にけしかける役をやらせて、自らがジーンになって“Moon River”を歌い上げるのですが、これが情感あふれて感動的。素晴らしすぎます。
ですから、本来はここで終わりだったはずなのに、メンバーが袖に引き上げ、客電が灯っても拍手が鳴りやみません。普通だったら退場しはじめる人が出始めるでしょうが、どんどん拍手が大きくなって、どうなることかと思っていると、エディがたった1人、出てくるんですよね(上の写真)。そしてアカペラで“Hallelujah”を歌い上げます。もちろん観客も歌います。全員が歌えてしまうのも彼女のコンサートならではでしょう。このアカペラの最後の一部はこの方のinstagramで聴くことができます。
[仕入れ担当]