彼女(Eddi Reader)のライブについてブログを書くのは2010年12月、2013年3月に続いて3回目です。2014年の来日時には東京公演の日に都合がつきませんでしたので、3年毎に彼女の歌声を聴いていることになります。
いつも通り、熱心なファン中心の客層で、親密な空気感が心地良いライブでした。実は2日目に行こうと思っていたのですが、狙っていた席が予約開始日の時点で既に埋まっていて、慌てて初日の席を確保したほど。あいかわらず人気のエディ・リーダーです。
前回のビルボード公演と違ったのは、メンバーが1人増えて7人編成(詳しくはこちら)だったこと。確かその前は5人でしたから、来日の度に1人ずつ増えている計算です。料金はほとんど変わらないのに、こんな大盤振る舞いして大丈夫なのかと心配になりますが、ピアノ/キーボードとドラムスが加わったおかげで、盛り上がりは今までで一番だったように思います。
最初の曲は”A Smile in a Whisper”。Fairground Attractionの1stアルバム、First of a Million Kissesの1曲目ですね。アルバムではこの曲の次に大ヒット曲“Perfect”が続きますので、曲が終わった瞬間にI don’t want…のフレーズが頭の中で響いた人も多かったでしょう。
その後、エンディングのMoon Riverまで1時間半、懐かしい曲から2014年の最新アルバムVagabondの曲まで織り交ぜ、休むことなく演奏が続きます。アンコールで出たり入ったりする時間がもったいないから続けて演奏すると、時計を見せながら言うあたりも彼女のキュートなところです。
ちょっと珍しかったのは、彼女がソロになって最初のヒット曲“Patience of Angels”をギターのブー・ヒュワディーン(Boo Hewerdine)が一人で歌ったこと。私は気にしたことがなかったのですが、彼が作った曲だったのですね。なかなか味のある良い声でした。
そしてもう一つ珍しかったのが、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)に捧ぐといって“Love Is A Losing Game”を歌ったこと。エディ・リーダー曰く“彼女は数少ないgrow with musicの1人”なのだそうです。上手く訳せませんが、音楽そのものという感じでしょうか。ちょうど彼女のドキュメンタリー映画が来週公開されますね。もともと観に行くつもりでしたが、さらに楽しみになりました。
そういえば、エイミー・ワインハウスの曲だと紹介したとき、後ろの方のテーブルでやたら盛り上がっている人がいると思ったら、ラジオDJのピーター・バラカンさんでした。エディ・リーダーのライブではよくお見かけする方ですが、はしゃいでいる姿を見たのは初めてで、これまた珍しかったことの一つです。
[仕入れ担当]