絵画、彫刻、建築など、あらゆる芸術の基礎である「素描」にクローズアップした展覧会です。自然を忠実に再現することを目指した14〜16世紀のイタリア・ルネサンス美術で天才といわれた2人の巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティの作品を対比しています。
下の画像にあるレオナルド作「顔と目の比率の研究」や、ミケランジェロ作「システィーナ礼拝堂天井画のための男性頭部」の素描など、展示作品は小さいものが多く派手さはありません。
左利きのレオナルドと、右利きのミケランジェロの描き方の違いや特徴、二人の考え方など細かく解説するほか、レオナルドが手がけたミラノの都市計画に関する建築アイデアノートを紹介したり、ミケランジェロの人となりが伺える手紙を展示するなど、ユニークな切り口で展開していきます。
人相学に興味を持ち、グロテスクな頭部を好んだレオナルド。いま上野・国立西洋美術館で開催中で、奇怪な作品を手掛けたジュゼッペ・アルチンボルド(こちらでご紹介)も影響を受けた一人で、レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく「男女の頭部のカリカチュア」などを手掛けていますので、合わせてご覧になると面白いと思います。
レオナルド×ミケランジェロ 展
http://mimt.jp/lemi/
2017年9月24日(日)まで
[店長]