ジョイドアートのオフィスに行ってきました

関東・甲信越地方も梅雨明けしましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。先月、仕入れにスペインまで行ってきたのですが、少しずつそのご報告をしていきたいと思います。今回はその第1弾です。

6月中旬のバルセロナはすでにバケーションシーズンで、たくさんのツーリストであふれていました。夏の暑さも容赦なく、連日30度以上。しかもバルセロナは海に近いので湿度が高い。陽射しも強いので1時間も街を歩くとぐったりしてしまいます。

6月前半にフランスへ行かれたお客様とお話ししていたら、その時期のフランスは肌寒かったそうで、隣り合った国でも全然気候が違います。スペイン滞在中にウィンブルドン選手権が放映されていたのですが、映像を見るととても寒そうで、英国人が大挙してスペインに飛んでくるのもわかる気がしました。なので、街行くツーリストたちはリゾート気分いっぱいで裸同然。日本人女性のように、帽子や日傘で日焼け防止をしている女性なんて皆無です。私は日本人ですから、もちろん長袖シャツは欠かせません。

ジョイドアート(joid’art)の本社オフィスは、そのバルセロナから100キロほど北のジローナ県(Girona)にあります。ジローナ県といってもあまり馴染がないかも知れませんが、ヨーロッパ有数のビーチリゾートであるコスタ・ブラバ(Costa Brava)がありますし、ダリ美術館がフィゲラス(Figueras)を含めて県内3ヶ所にありますので、観光地としてよく知られています。また、日本でも有名な3つ星レストラン、エルブリ(El Bulli)がロセス(Roses)という町にあり、県の中心であるジローナ市も歴史ある街です。

Joid_miriam_2 本社オフィスには、発注のたびにお邪魔しているのですが、輸出担当のミリアム(Miriam)がいつもバルセロナのホテルまで迎えにきてくれ、彼女の車で高速道路を約1時間半かけてオフィスのあるサンタ・コロマ・ デ・ファルネルス (Santa Coloma de Farners)の町まで行きます。

ミリアムはとっても気さくな人です。人とコミュニケーションするのが好きで、大学で専攻した国際経営学が活かせる今の仕事はとてもやりがいがあるそう。私も、彼女との車中での会話をいつも楽しんでいます。お鮨が好きな彼女は、いつも東京に行きたがっていて、社長を説得して日本で展示会を開きたいと言っていました。

サンジョアンのお祭(Focs de Sant Joan)の祭日につなげて休暇を取る人が多いので、オフィスはいつもに比べてとても静かです。ミリアムと打ち合せをしているミーティングルームに入ってきては、陽気に話しかけてくる社長のジャウメ(Jaume)さんもいらっしゃいませんでした。彼は生粋のカタルーニャ人ですので「秘密の話はカタランで話すのさ。ハハハ」と冗談を飛ばしながら、会う度に私にカタラン(カタルーニャ語)を勉強するように勧めます。ちなみにジローナ、エルブリ、ジャウメという発音はカタランで、標準スペイン語では(若干スペルが変わりますが)それぞれヘローナ、エルブジ、ハイメになります。

さて仕入ですが、午前中は新しいコレクションをミリアムの説明を聞きながらひと通り見せてもらうだけで終わります。というのも、以前にもブログでご紹介したかと思いますが、3つの商品ラインに分かれ、さらに各ラインごとにいくつものシリーズがあるので、見るだけで数時間かかってしまうのです。

Joid_gazpacho_2 お昼は、近くのホテルのレストランだったり、バルだったり…。今回は新しくできたレストランに案内されました。前菜はミリアムお勧めのガスパチョ、メインは子牛肉の炭火焼き。写真では分かりにくいかもしれませんが、どんぶり並みの大きさの器に入ったガスパチョです。冷たくてとても美味しかったのですが、これだけの量を飲み干すと・・・もうお腹いっぱいです。メインも美味しくいただきましたが、さすがの私もデザートまでは行き着きませんでした。

お腹が満たされたところで、第2ラウンド。具体的な発注に入るのですが、これが大変。バリエーションが多いので、とても悩みます。

この秋冬ものでは、joid’art plus の新作が気になりました。ブラックやスモーキーグレーを基調に、レッド、グリーン、パープル、コニャックといったアクセントカラーが効いていて、素材も天然石、ウッド、スワロフスキーと様々。気分はすっかり深まる秋からしっとりとした冬へ・・・。

ジョイドアートのジュエリーのすごいところは、オリジナリティあふれるデザインなのに、主張しすぎないところ。お洋服にすっと馴染んで、身に着ける方の魅力や個性を引き立ててくれます。秋冬の新作入荷は8月末頃の予定です。入荷次第、ブログでお知らせしますので、どうぞお楽しみに!

Joid_galletas そして、必ず最後にお土産としてくださるのが、こちらのお菓子。結婚式の引き出物ぐらいの大きさで、最初はびっくりしました。地元の名物らしく、車で町を通り抜けるだけで、工場から甘〜い香りが漂ってきます。素朴ですが、サクサクっとした歯ごたえで、とても香ばしくておいしいお菓子です。

スペインは、美味しいものを食べたり、食べ物で人をもてなしたり、ということをとても大切にするお国柄。食いしん坊の私は、食べることが好きな人に悪い人はいないと思っているので、スペイン人と相性が良いような気がします。

[仕入れ担当]