国立公園展 国立科学博物館

四季折々に豊かな表情を見せてくれる日本の自然にスポットを当てた展覧会です。森林、湿地、海浜、サンゴ礁など日本特有の景観や動植物を守り、後世に伝えていくために、環境省の指定を受け管理保護されている34の国立公園を通して、多彩な自然が織りなす物語を紹介しています。

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霧島錦江湾は、1934年に日本で初めて国立公園に指定された場所のひとつです(旧・霧島屋久国立公園から屋久島を分離)。20以上の火山が集まる霧島地域と、天然の砂むし温泉で有名な指宿や九州本島の最南端・佐多岬がある錦江湾地域の2つからなります。

日常的に噴火を繰り返す桜島には、溶岩のすき間から風が吹きだす風穴が山の中腹にあり、そこは年間を通して温度変化が小さく、湿度が高いため、日本ではここでしか見られない珍しい植物が出現するそうです。良質な温泉が各所にあり、火山の恵みが得られる一方で、そこで暮らす市民たちは火山灰と日々格闘しています。

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そして、海底の隆起によりできた岩峰・戸隠山を擁する妙高戸隠連山(上信越高原国立公園から分離)、中生代の生き物の化石が眠る白山、ケラマブルーと言われる透明度の高い海と色とりどりのサンゴや魚たちがみられる慶良間諸島などなど。

国立科学博物館が所蔵する200点以上の自然史標本と各公園の空撮映像を交えて、自然と自然に寄り添う人々の暮らしに触れています。

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特に、見ているだけで気持ちが晴れる空撮映像は必見です!美しい自然を体験しに、いますぐ旅へ出かけたくなります。

国立公園展 その自然には、物語がある
https://www.kahaku.go.jp/event/2020/08nationalpark/
2020年11月29日(日)まで

[店長]