おいしい浮世絵展 森アーツセンターギャラリー

ニッポンの「おいしい!」がつまった展覧会。北斎、広重、国芳たちが描いた「浮世絵」で江戸グルメを堪能します。

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江戸っ子が愛してやまない「すし」「鰻」「天ぷら」「蕎麦」などなど。旬の食材と季節を満喫する人々の暮らしぶりが鮮やかに描かれています。一日に千両ものお金が動いたといわれる日本橋魚河岸の〝密〟な盛況ぶりや、歌舞伎を愉しみつつお菓子やお弁当を味わっている人々の様子はエネルギッシュです。

藍色の涼しげな着物を着た女性が手にしているのは、暑い日に、つるっと食べたい「白玉」。当時のレシピや、そのレシピで作られた再現料理の写真も並べて展示していて、食欲をそそる仕掛けに思わず喉が鳴ります。

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料亭の門構えや名物料理を広重が描き、料亭の場所や屋号にちなんだ役者絵を豊国が担当した《東都高名会席盡》。江戸の名店を紹介した50枚の錦絵は、ミシュランガイドの先駆けといったところでしょうか。

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東海道の宿場を描いた広重の連作《東海道五十三次》もあり、各地の食事や名産を観ながら旅気分を味わえます。

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会場に隣接したレストランでは、本展とコラボした江戸のおいしいメニューがいただける!夏バテ知らずの展覧会です。

おいしい浮世絵展
https://oishii-ukiyoe.jp/
2020年9月13日(日)まで

[店長]