士 サムライ展 江戸東京博物館

大都市江戸に生き、天下太平を支えた有名無名のサムライたちに焦点を当てた展覧会です。

参勤交代によって定期的に江戸での居住を義務づけられた大名家臣の暮らしぶりを伝える風俗画や、幕末から明治初期に撮影された写真、旗本の家に伝来した大砲の模型など多様な資料がご覧になれます。

Samurai_1

1863年に来日してから21年間、横浜に住んでいたというイギリスの写真家フェリーチェ・ベアト氏が撮影した江戸の風景や藩士たちの写真は必見です。数枚の写真をつないでパノラマに映し出された永代橋や、夜警にでる役人の写真にサムライたちの日常を垣間見ます。

火事や洪水など災害時にはサムライが出動。江戸幕府が所持していた御座船で、火を逃れるものたちの渡川を助け、水災のときには流出物を撤去したそう。鮮やかな赤で家紋を刺繍した白羅紗地の火事装束の展示もあり、それを着た勇姿が目に浮かぶようです。

Samurai_2

幕末、欧米への使節として海を渡ったサムライたち。ロシアの写真スタジオで撮影されたポートレートや、ニューヨークのブロードウェイで製造されたというアメリカ土産のオペラグラスなども見られます。

Samurai_3

士 サムライ 天下太平を支えた人びと
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
2019年11月4日(月・祝)まで

[店長]