特別展 昆虫 国立科学博物館

地球上に存在する生物種の半数以上を占めるといわれる “昆虫” をテーマにした展覧会に行ってきました。エアコンの送風技術に活かされているトンボのハネ、痛みの少ない注射針のヒントになっている蚊の口など、神秘的な体のしくみや、能力、生態についてを標本や巨大な模型、貴重な映像などで学んでいきます。

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4.8億年も前に出現してから、したたかに生き延びた昆虫は、現在確認されているだけでも100万種以上。頭の上にアンテナを立てたようなヨツコブツノゼミ、お尻から細長い産卵管を垂らすウマノオバチ、身を守るために擬態するオオコノハムシなど奇妙なカタチをしたヤツがいれば、鮮やかなボディをもつプラチナコガネやホウセキゾウムシ、美しい色柄のチョウもいます。それぞれ噛む、吸う、舐めるための口をもち、幼虫から成虫までの過程で身体だけでなく口のカタチも変態していくのだそうです。

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世界で最大級のチョウとして知られているのは、アゲハチョウ科のトリバネアゲハの仲間。ハネを広げた時のサイズはオスが220mm、メスは280mmに達するそうですが、あまり大きいと不気味に見えるかも知れません。。。

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こちらは三角ケースといわれるもので、蝶などを採取したときに三角紙に包んで持ち運ぶときに使います。

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捕まえたチョウを標本にするには、まず胸部を指で圧迫して殺虫。展翅板に身体を固定してから、針先などでハネや足のカタチを整え乾燥させるそうです。

数万点におよぶ標本コレクションの中には、管理担当者が最後まで公開をためらったという世界に一つだけのヤンバルテナガコガネのホロタイプ標本もあり。

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未知なる昆虫の世界に夢中になります。

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特別展 昆虫
http://www.konchuten.jp/
2018年10月8日(月・祝)まで

[店長]