ブラジル先住民の椅子 東京都庭園美術館

アマゾン川やシングー川流域に暮らすブラジル北部の先住民が、陸・海・空に住む野生動物たちをモデルに製作した “椅子” の数々を紹介しています。建築家・伊東豊雄氏による空間構成にも注目です。

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一木造りで、大きな木から作られる椅子の数は平均10脚。斧で大木を切り倒し、ある程度まで造形してから持ち帰って製作するそう。

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身体には赤や黒の染料で幾何学模様が描かれ、表情豊かな目には貝がはめ込まれています。

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見えない世界をつなぐ使者と考えられているコンドルや、雨の神といわれているジャガーは、宗教的な行事を司るシャーマンや長老が座るための椅子に。

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伝統に縛られない新しい表現の椅子は、外との繋がりから刺激を受けて作られるようになったそうです。かわいらしい親子猿や、まつげの長いバクと目を合わせ、神秘にみちたアマゾンの森林に思いを馳せます。

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ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html
2018年9月17日(月)まで

[店長]