ファッション界のレジェンド、カール・ラガーフェルドの写真展です。17世紀フランス芸術を代表する建物であると同時に、さまざまな物語が繰り広げられた唯一無二の宮殿、ヴェルサイユをとらえたモノクロの作品約40点がご覧になれます。
紙の質感や画像の細部まで間近に見られるようにというラガーフェルドの希望で、作品はどれも額装されていません。数種類の紙を使って制作されていますが、なかでも漉いた紙にシルクスクリーンで印刷した作品は、インクの層が厚く、ブラックとシルバーが明瞭に映し出されていて目を引きます。
迷路のように立てられたライトグレー×ホワイトの壁と、壁を縁取るように引かれたホワイトラメの床のラインが作品のコントラストを際立たせる展示も素敵です。
会場の傍らにはベンチが設けられ、宮殿内を散策するようにゆっくりと鑑賞できます。
先月ご紹介したヴェルサイユ宮殿監修の「マリー・アントワネット展」(2/26まで)と併せてご覧になると、より想像力をかき立てられるかも知れません。
太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影 カール・ラガーフェルド写真展
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2017/versailles/
2017年2月26日(日)まで
[店長]