上野・東京国立博物館 表慶館ではじまったばかりの「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」を観てきました。
イタリアのハイジュエリーブランド、ブルガリのローマ本社が所蔵する歴史的な作品から、いまのブルガリを代表する作品、特別に出品されたプライベートコレクションなど、約250ピースのジュエリーが一堂に揃います。
創業者ソティリオ・ブルガリ(Sotirio Bulgari)が手掛けた1880年代のシルバージュエリーは、生まれ故郷であるギリシャの美術や建造物に強く影響を受けた作品です。アールデコ様式が主流だった1920年代には、プラチナやダイヤモンドを用いて幾何学的なデザインを表現し、50年代には、色石を組み合わせたジュエリーが登場。70年代に発表されたアンティークコインを用いたジュエリー「Monete」は、ブランドのアイコンの一つとなりました。
「ディーヴァ」ネックレスは、今回の展覧会のために作られた作品です。銀杏の葉をかたどったモチーフに、大粒のスピネル、無数のダイヤモンド、クリソプレーズ、コーラル、マザーオブパールで花を描き、オリエンタルな風合いに仕上げています。制作工程を写したスライドショーがありますので、こちらもお見逃しなく。
エントランスのドーム天井で万華鏡を見るような美しい演出で始まり、最初から最後までうっとりさせられる展覧会です。展示の終盤「エリザベス・テイラー ルーム」では、映画クレオパトラで着用した衣装やジュエリーのほか、プライベートで愛用していたジュエリーがご覧になれます。
アート オブ ブルガリ
130年にわたるイタリアの美の至宝
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1733
2015年11月29日(日)まで
[店長]