最先端のファッションを描き続けたイラストレーター、森本美由紀氏の30年の軌跡をたどる展覧会です。根津の交差点から歩いて7〜8分ほどの弥生美術館で開催されています。
森本氏の作品を初めて目にしたのは、中高生のころ友人と回し読みをしていた雑誌「Olive」でした。ペン画で描かれたポップな色使いのイラストがとってもキュートで、紹介されているファッションやライフスタイルに憧れていたことを思い出します。
1980年代の終わり頃から、墨と筆で描くモードなイラストに取り組みはじめ、90年代には、墨の線画に色をつけた作品が登場。2000年頃より、墨一色によるモノクロームの世界を追求していったそうです。
下のイラストは、丸山敬太氏がデザインを手掛けたファッション・ブランド Spuntino のために描いたスタイル画。
こちらは、イヴ・サンローランのモンドリアン・ルックを描いたスタイル画。
ファッションだけでなく、CDジャケットや映画ポスターなどエンターテインメント関連の作品や、少女小説の挿絵、自作のアメリカンコミックもあり。小学生の頃に書いた書道や、高校生のときの修学旅行を絵にした少女漫画タッチの作品など、アトリエに残された貴重な資料約500点が展示されています。
懐かしくも新鮮なイラストの数々をご覧になれる展覧会です。
ファッション・イラストレーター
森本美由紀展
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
2015年9月27日(日)まで
[店長]