国立新美術館「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」

今週から国立新美術館で始まった「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」を観てきました。

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20世紀初頭、ロシアと西欧の新しい芸術運動を展開していたセルゲイ・ディアギレフ(Sergei Diaghilev)により旗揚げされたバレエ・リュス(Ballets Russes)は、ロシア帝室のバレエ団出身のメンバーが中心となり、1909年にパリで華々しくデビューします。

古代エジプトやギリシャ、中国やロシアなど、オリエンタリズムをテーマとした演目が多く、色鮮やかで洗練された衣装や舞台美術は、西欧の人々の心を掴み、総合芸術として大きな影響を与えました。

こちらは、レオン・バクスト(Leon Bakst)が描いた衣装のデザイン画。アラビアが舞台の「シェエラザード」で用いられたターバンやハーレムパンツが、おしゃれなパリの女性たちの間で大流行したそうです。

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こちらのチュニックは、「青神」でインドの神さまを演じたヴァーツラフ・ニジンスキー(Vaslav Nijinsky)の衣装。うっとりするような刺繍、きらきらと光る石や貝殻、細部にまでこだわりを感じます。

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本展では、オーストラリア国立美術館が所蔵するコスチューム約140点を中心に、公演のパンフレットやポスター、衣装や舞台のデザイン画、音楽を紹介。20世紀を代表するアーティストたちにより作り上げられてきたバレエ・リュスの世界が広がります。

魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展 Ballets Russes:The Art of Costume
http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/
国立新美術館:10時ー18時 火曜休館
2014年9月1日(月)まで

[店長]