東京・京橋にあるブリヂストン美術館で開催中の「色を見る、色を楽しむ。ー ルドンの『夢想』、マティスの『ジャズ』…」を観てきました。
色をキーワードに、印象派以前から20世紀に至る西洋美術を中心とした、同美術館のコレクションおよそ170点が展示されています。
人工的に顔料が生産されるようになる18世紀に入るまで、画家が使えた色はたったの12色。それから紺色や明るい緑色が作られるようになり、色の商人と呼ばれる人たちが現れます。
商人たちは、原材料を仕入れ、独自に配合した絵の具を動物の皮に容れて売り歩いたそう。たくさんの色を使えるようになった画家たちは、それまでの絵画と比べ、明るく色彩に富んだ作品を発表していきます。
この展覧会では、白と黒で表現された幻想的なルドン(Odilon REDON)のリトグラフ集『夢想』と、ビビッドな色彩で躍動感のあるマティス(Henri MATISSE)の挿絵本『ジャズ』の版画、この対照的な作品群が見どころになっています。
また、最後の展示室で行われている、今年4月に亡くなった中国系フランス人画家、ザオ・ウーキー(ZAO Wou-Ki)の追悼展示も必見です。西洋美術と融合したオリエンタルな色使いに魅了されます。
色を見る、色を楽しむ。ー ルドン『夢想』、マティスの『ジャズ』…
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/
ブリヂストン美術館:10時-18時(毎週金曜日は20時まで)
2013年9月18日(水)まで
[店長]