クスクスとタジン

北駅や東駅の周辺に行くと、ぐっとアフリカ系の人が増えますが、マグレブ地方の料理を食べさせる店もパリの東寄りエリアに多いような気がします。

ということで、マレとシャトレの2店でクスクスとタジンを食べてみました。

まずは、多くのガイドブックに載っている有名店、Chez Omar(シェ・オマール)。店構えは伝統的なビストロ風ですし、昼の定食にはビストロ風のメニューもあるようですが、お客さんの大半はクスクスを食べています。

Omar

この店の鶏のクスクスがこちら。スープにはズッキーニやカブ、ニンジン、ヒヨコ豆など野菜しか入っていませんが、別皿で茹で鷄がついてきます。スープの量も結構ありますし、クスクスもたっぷり供されますので、鶏肉まで食べると、日本人にはちょっと多すぎるような気もします。

とはいえ、スープは意外にあっさりしていて、野菜のコクがでた優しい味がクセになりそう。

店主が妙な日本語で挨拶にきたり、とても観光客慣れしていて、ある意味、安心して入れる店です。

それに対して、シャトレ座の脇のYahmi(ヤウミ)は、裕福そうなお客さんが多くてちょっと敷居が高い雰囲気ですが、思いのほか気軽なお店です。

天井から布を垂らしたり、アンティークの家具を置いたり、オシャレな内装。クスクスもそのままではなく、干し葡萄を散らし、軽くシナモンが振られています。

Yahmi

写真は羊肉とプルーンのタジン。ヒヨコ豆の他、ふんだんにアーモンドが使われていて、シナモンスティックが添えられています。プルーンの甘みと、アーモンドの食感がアクセントになり、飽きずに完食できると思います。

食後のミントティーも生ミントがたっぷり入っていて大満足。ちょっと気取った感じの店員さんの対応を含めて、個人的に好きなタイプのお店です。

[仕入れ担当]