クラシックホテル展 建築倉庫ミュージアム

日本を代表する12のクラシックホテルに焦点を当てた展覧会です。開国したばかりの日本で外交の場としても重宝されたホテル。「創業者と地域」「建築」「未来」という3つのテーマを通じて、おもてなしの原点をたどります。

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日本で最も古い創業140年を越える日光金谷ホテル。創業者・金谷善一郎氏が、自宅一部を外国人向けの宿泊施設としたことに始まります。いまでは日本有数の観光地ですが、外国人に対する偏見があった当時、ホテルの建設・運営に風当たりが強かったことは想像に難くありません。

国をあげてホテル計画が進められた雲仙観光ホテル。1934年に日本初の国立公園に指定された雲仙は、明治初期から欧米人の避暑地として親しまれていたこともあり、国策として格上の宿泊施設を目指したホテルの建設地に選ばれます。

渡辺仁氏による設計で横浜のラウンドマークになっているホテルニューグランド。初代料理長サリー・ワイル氏が、体調が優れないお客さまのために開発したというドリアのほか、ハンバーグやナポリタンなど日本人の舌にあうレシピを数々考案。日本の洋食文化の立役者としても有名です。

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本展のために撮りおろした写真をはじめ、実際に使われている椅子やテーブル、図面や模型が展示されています。建築家やホテルの支配人など、ゆかりの人たちのインタビュー映像も必見です。客室の扉の取っ手の位置が高いのはなぜか?など知られざるエピソードが聞けます。

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風情あるクラシックホテルを巡ってみたくなります。

クラシックホテル展
https://archi-depot.com/exhibition/classic-hotel
2020年8月23日(日)まで

[店長]