古くから美術の題材に取り上げられる「遊び」に着目した展覧会です。羽子板や雪遊び、花見や月見など季節の遊びにはじまり、貝合や双六、蹴鞠や舞踊など男女が熱中した楽しみごとの変遷を辿ります。

琴や琵琶の合奏や、香をくゆらせ名前を言い当てる組香など、五感で楽しむ伝統的な遊びはとても風流。遊楽の場に欠かせない男女の文のやりとりを描いた絵屏風では、当時の流行がうかがえる小袖や髪型などにも注目です。

大名の名前と家紋、毛槍の形状を絵柄にしたカルタで全国250以上の藩を、武家の出世を主題にした双六で御大老から隠居まで大名の役職の序列を知ることができます。
繰り返し遊んだ跡が見られる子ども用の《雀小弓》、鹿の革で作られた《蹴鞠》と漆塗りの《鞠挟》、小正月に行われる火祭りのようすが描かれた《羽子板》、蒔絵の《煙草盆》など遊びの名品が並びます。

遊びの流儀 遊楽図の系譜
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_3/
2019年8月18日(月)まで
[店長]