オランダ生まれの版画家 マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120周年を記念した展覧会です。世界屈指のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館から、日本初公開となる選りすぐりの152点が上野の森美術館に届いています。
明るい昼と暗い夜を合わせ鏡のように表現した《昼と夜》。視点を変えることで、風景が一瞬で変わり、はっとさせられます。
瞳の奥に骸骨が浮かび上がる《眼》は、細かな明暗を生み出すことのできるメゾティントで制作した作品です。あまりに手間のかかる技法で、エッシャーが生涯に手掛けたメゾティントは8点のみ。
モチーフが反復しながら循環したり、タイル状に埋め尽くしたり、緻密で独創的なエッシャーの幾何学的表現は、スペイン旅行で訪れたアルハンブラ宮殿の装飾が原点といわれています。
初期のリノカットで制作した自画像や、木口版画で制作したオランダ蔵書票協会の年賀状、カメラでとらえたような美しさで地中海を描いたリトグラフ作品、水たまりに映り込む仮想空間を描いた多色刷り木版作品など、モチーフによって技法を変えて制作された作品の数々は必見です。
観覧後は、体験型映像コンテンツ「ミラクル デジタル フュージョン」で、エッシャーの代表作《相対性》の中に入り込むことができます♪
2018年 6月月10日午後11時46分PDT
恥ずかしがらずに大きく動いてみてください。服装は、明るい色の方が目立ちそうです♪♪
ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵
http://www.escher.jp/
2018年7月29日(日)まで
[店長]