18世紀から20世紀のパリでしなやかに生きた女性たちを紹介する展覧会です。
巨匠マネのミューズを描いた油彩画《街の歌い手》は、約70年ぶりの修復を経て初公開。その他、社会で活躍する女性を揶揄するシャリヴァリのリトグラフや、当時のトレンドが伺えるファッション・プレート、バレンシアガのカクテルドレスなど、ボストン美術館が所蔵する作品約120点がご覧になれます。
パリといえば、やはりファッション!
スペインからナポレオン3世に嫁いだ皇妃ウジェニー・ド・モンティジョがルイ・ヴィトンの発展に大きな影響を与えたというお話はこちらのブログでご紹介しましたが、19世紀半ば、彼女の登場でハイファッションが一気に開花します。
お気に入りだったファッションデザイナーのシャルル・フレデリック・ウォルトや、肖像画家のフランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルターの活躍で、皇妃が身につけるドレスはどれも大流行。パリで流行ったスタイルは、等身大の人形に着せてロンドンやヴェネツィアに送られたそうで、あっという間にヨーロッパ中に伝播したそうです。
スカートが大きく膨らんだクリノリンスタイルが流行すると、すぐに海岸の避暑地でも見られるようになります。着飾った女性たちは、テントの中で水着に着替え、テントごと海へ入ったとか。
ピカソのミューズ、フェルナンド・オリヴィエを写実的に描いた油彩画とキュビズムの手法をもちいて表現した彫刻の対比や、バナナ・スカートを着たジョセフィン・ベーカーのダンス映像なども必見です。
パリジェンヌ展
http://paris2017-18.jp/
2018年4月1日(日)まで
[店長]