あなたにとって “装飾” とは? そんな問いかけに向き合った7組のアーティストが参加している展覧会です。さまざまな年齢や国籍をもつアーティストたちが表現する多様なジャンルの “装飾” を施した作品群が、アール・デコの美術品とよばれた旧朝香宮邸、東京都庭園美術館でご覧になれます。
厳かなゴシック建築の装飾を再構築した《ダンプカー》は、ベルギー出身のアーティスト、ヴィム・デルヴォワ(Wim Delvoye)の作品。聖と俗、美と醜など相反する要素を作品に共存させて新しいイメージを生み出す作家です。
「装飾は、何の変哲もないものに新たな価値を与える力がある、と私達は思います」と語るのは、双子のアーティストユニット、高田安規子・政子氏。
100円ショップで手に入れたというゴム製の吸盤を高価なガラスの切子細工に見立てた《カットグラス》や、トランプカードに鮮やかな絹の刺繍糸で絨毯模様を描いた《切り札》など、対極にある要素を用いて緻密な装飾を加え、似ているけれども実は違うものを表現することを得意としている作家です。
彼女たちの作品は、会場内のあちこちに、ちりばめられています。大きさや素材、価値など、これまでの認識を覆す楽しい驚きが見つけられます。
装飾は流転する 「今」と向き合う7つの方法
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/171118-180225_decoration.html
2018年2月25日(日)まで
[店長]