フランスを代表する写真家レイモン・ドゥパルドン(Raymond Depardon)は、12歳で初めてカメラを手にし、18歳の頃からフォト・ジャーナリストとしてのキャリアをスタート。35歳のときにアフリカ中央部の国家、チャドを取材したルポタージュでピューリッツァー賞を受賞するなど、報道分野で活躍してきた人物です。
1964年東京オリンピックを取材するため、初めてアジアを訪れたレイモン。五輪の花形競技のひとつ、マラソンの金メダリストのアベベ・ビキラが独走する姿と彼を見守る大勢の観客をとらえた一枚や、初めてオリンピック競技に加わり日本中が注目した男子柔道で、優勝したオランダ代表のアントン・ヘーシンクを間近で見つめる和装の女性など、競技シーンだけでなく、周囲の出来事や人々の表情を克明に記録したモノクロ写真は2,000点以上にもおよんだそうです。
以来たびたび来日し、街の様子や人々をカメラに収めてきた彼の日本初の個展となります。1964年、1985-2008年のモノクロ写真、2016年に撮影された最新のカラー写真がご覧になれます。
また、9月9日よりレイモンのポートレート映画「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」が公開中で、危険な紛争地帯から華やかなレッドカーペットまで世界中を旅して捉えてきたフィルムが観られるそうです。
レイモン ドゥパルドン写真展
http://chanelnexushall.jp/program/2017/depardon/
2017年10月1日(日)まで
[店長]