昭和の住まいを見続けた建築学者、西山夘三の凄まじい記録を見ていく展覧会です。
京の町家や日本各地に点在する農家をはじめ、住宅不足だった戦後に家に転用されたバスや電車ずまい、軍艦島や筑豊の炭鉱住宅、自らが軍隊生活を体験した兵営や戦後に暮らした同潤会アパートまで、26項目にまとめられた日本のすまいを分かり易く図版で解説しています。
公私にわたって記録魔だった西山氏は、スケッチブック約120冊、写真20万コマを残し、さらに日記、日誌、日録を日々綴ったそうです。胃潰瘍で入院した際は病室の間取りから検査内容まで、こと細かに記しているのですが、眼科で眼鏡の度があっていないと指摘されたことまで書かれていました。
中学時代からヴェスト・ポケット・コダックを愛用し、これ以降、さまざまなカメラを手に入れ、現像、焼き付けも自分で行う写真マニア。
子どもの頃から描いていたという漫画や、漫画研究ノートも見どころです。
超絶記録!西山夘三のすまい採集帖
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003793.html
2017年11月25日(土)まで
[店長]