そこまでやるか 壮大なプロジェクト 展 20_20 DESIGN SIGHT

Grand_projects_1 ミラノから約100キロメートル東に位置するイゼオ湖に浮き桟橋をつくり、それを10万平方メートルもの黄色の布で覆い尽くしたのは、世界中のあらゆるものをラッピングしてきたクリスト(Christo、2011年に開催されたクリストとジャンヌ=クロード展のブログはこちら)。

この「フローティング・ピアーズ」は、クリストとジャンヌ=クロードによって1970年に考案され、2014年の春と夏に湖を訪れてから本格的に始動します。作品を発表したのは2016年6月18日から7月3日までのたった16日間で、その後すべてのパーツは取り除かれ、リサイクルされたそうです。想像を絶するプロジェクトの様子が世界初公開となるドキュメンタリー映像や写真でご覧になれます。

オーストリアとクロアチアを拠点に活動しているユニット、ヌーメン/フォー・ユース(NUMEN/FOR USE)の作品は、21,120メートルものテープを幾重にも巻き付けた「テープ・トウキョウ02」。会場の一部を占拠するように創られた巨大なオブジェ内部へは靴をぬいで入ることができます。秘密基地のような異空間ではしゃぎたくなりますが、靴下をはいていると滑ってしまうところもあるのでお気をつけください。

下の絵画は、東京出身のアーティスト淺井裕介が手掛けた「土の旅」です。北海道・飛生の赤土、熊本県・弁天島山頂の土など、全国各地で採取した50種類の土をつかい、動植物がうごめく大胆かつ繊細な作品を連続制作時間96時間かけて描いています。

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そんな世界中のダイナミックな8つの活動を紹介する展覧会。途方もない発想と、やり遂げてしまうエネルギーに圧倒されます。

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そこまでやるか 壮大なプロジェクト 展
http://www.2121designsight.jp/program/grand_projects/
2017年10月1日(日)まで

[店長]