大妖怪展 江戸東京博物館

子どもから大人まで楽しめると、この夏話題を集めている展覧会です。

国宝の「六道絵」や「辟邪絵」に観られるおどろおどろしい鬼や虫から、重要文化財の「百鬼夜行絵巻」に出てくる浅沓や鰐口を擬人化したゆるキャラのような愛らしい化け物まで、日本画に登場するさまざまな妖怪が大集合しています。

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筑後国の深沢村に現れるというカタツムリのような殻を背負った妖怪は、からだは蛇のようで不気味ですが、人に会うと猛スピードで走りだし隠れてしまうというカワイイやつです。腹に棲みついて、取り憑かれると大酒飲みになったり、胃の中のご飯を横取りして食べてしまう厄介な虫たちもいます。

水木しげるは「おばけにゃ学校も試験もなんにもない」と坂本九に歌わせましたが、明治5年に近代学校教育制度が始まると妖怪の世界も様変わりしたようです。河鍋暁斎の「化々学校」では、洋装の鍾馗(しょうき)様が鬼の子どもと金棒を教えていたり、河童の先生が “SHI RI CO TA MA(尻子玉)” や “KAWA(河)” と板書してローマ字を教えています。

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最後に紹介されている「妖怪ウォッチ」についてはよく知らなくてあまり期待してなかったのですが、これがなかなか面白いキャラクターばかりで楽しく観られました。

平日でしたが朝から混雑していて、お昼近くになるとチケット売場に列ができていましたので、時間をたっぷりとって観に行かれてください。

大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで
http://yo-kai2016.com/
2016年8月28日(日)まで

[店長]