MIYAKE ISSEY 展 国立新美術館

ファッションデザイナーの三宅一生が活動をはじめた1970年から、現在に至までの約45年間の業績を紹介する展覧会です。会場をセクションA、B、Cの3つに分け、これまで発表してきた数万点にもおよぶコレクションの中から厳選された百数十点の服が並びます。

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セクションAとBは、三宅氏のもとでデザインを学んでから20年の付き合いという吉岡徳仁氏が空間デザインを担当。

初期の頃の作品がずらりと並ぶセクションAでは、1970年ニューヨークで初めて発表したコレクション《タトゥ》を筆頭に、シルク素材をつかった《水着とキャップストール》、美しい光沢やドレープが特徴的な《黒い生きもの(下の写真)》、一枚の布から造形されたウール地の《コクーン・コート》など、本展のために吉岡氏が制作したマネキン「グリッド・ボディ」に着せて展示しています。

Kuroiikimono

グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が空間デザインを手がけたセクションCでは、素材やプリーツについてなど5つのテーマに分け、三宅氏のデザインチームの仕事、メーカーやデザイナーとのコラボレーションを紹介。

中でも、毎週金曜の11〜12時と18〜19時に行われる、巨大なプリーツマシンを使ったデモンストレーションは必見です。西武百貨店の包装紙などで知られる昭和を代表するグラフィックデザイナー、田中一光氏のデザインをモチーフにした《SHARAKU(下の写真)》と《NIHON BUYO》の制作プロセスを間近でご覧になれます。

Sharaku

平たく折りたたまれた小さなドレスを実際に触ってボディトルソに飾る体験もあり。小さなお子さんから大人まで楽しめる展覧会です。

MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事
http://2016.miyakeissey.org/
2016年6月13日(月)まで

[店長]