2005年に世界遺産に登録され、年間3,000万人が訪れる人気の観光地でもある中国の特別行政区、マカオの異国情緒あふれる街並みを紹介しています。
ポルトガルからもたらされたタイルの「アズレージョ」と、石畳の「カルサーダス」は、マカオの歴史と独特な街並みをつくり、これからの都市づくりにも重要な要素のひとつになっています。
1557年にポルトガルがマカオの居留権を得て以来、中国とポルトガルの文化が共存してきた街です。
かつては互いの居住区が区分され、ポルトガル人居住区はヨーロッパの都市計画にならい、広場を中心に生活を支える機能をおき、中国人居住区は、風水に基づいた重要な要素を中心にシンメトリックに構成されていました。居住区の制限がなくなった今では、2つの文化が調和するように都市づくりが進められています。
建物の外壁や室内の床を飾る色鮮やかな幾何学模様のタイル、白地に青色のタイルで描かれた道路標識、絵のラインをカットして作られた聖人の図柄など「アズレージョ」の種類はさまざまです。
石灰質の石で作られる「カルサーダス」は、歩くほどに表面がツルツルして輝き、滑らかになるのが特徴。太陽光の反射で街並みが美しく見えるほか、バイクが運転しにくいので乗り入れ抑制が期待され、歩道や広場への導入が進められているそうです。
いまのマカオを撮影した写真や映像、17〜19世紀にポルトガルで制作されたアズレージョの実物をご覧になれます。
マカオのアズレージョ ポルトガル生まれのタイルと石畳
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003295.html
2016年2月20日(土)まで
[店長]