江戸のダンディズム 根津美術館

ポスターのきりりとした立ち姿と凝った刀装具に惹かれ、根津美術館のコレクション展「江戸のダンディズム 刀から印籠まで」を観てきました。

Edo1 Edo2

昨年3月に、日本刀に詳しいお客さまからお勧めいただいた「清麿展」で、刀剣について少し知ったつもりでいましたが、とても奥が深く、ハマる方が多いというのもうなずけます。

なかでも皇族や公家の装束として大切な儀式の際に用いられた、飾太刀拵(かざりたち こしらえ)の装飾はため息ものでした。螺鈿で鳳凰を描き、ターコイズブルーの七宝で色付けされた目貫(めぬき)や俵鋲(たわらびょう)がアクセントになっています。柄に着せた白鮫の艶も美しく、飾太刀を腰に括り付けるための山形金の金工も実に見事。

刀身に倶利伽藍龍(くりから りゅう)が彫られた江戸期らしい脇指(わきざし)から、大胆に描かれた早蕨(さわらび)が現代アートを感じさせる打刀拵(うちがたな こしらえ)まで、美術館所蔵の刀剣・刀装具・印籠のコレクションから選りすぐりの約100点が展示されています。
江戸のオシャレ男子が競って身につけた逸品の数々、その美的感覚にどっぷり浸れる展覧会です。

江戸のダンディズム 刀から印籠まで
http://www.nezu-muse.or.jp/
2015年7月20日(月・祝)まで

[店長]