メキシコの現代美術界を代表するアーティスト、ガブリエル・オロスコ(Gabriel Orozco)の日本の美術館では初となる個展です。
シトロエンを三分割して両端だけを貼り合わせたスリムな車《La DS》をはじめ、真ん中に蓮の池がある卓球台(会場内で実際に遊ぶことができます)や、作家の仕掛けや発見が見え隠れする写真、幾何学的な模様が繰り返される絵画や石の造形など、ちょっと不思議な作品群を観ることができます。
《La DS》がある室内の壁に、インスタント食品のカップが貼られていました。
展示のため会期前日に夜通しで作業していたとき、ご本人が食べたもので、急遽作品として登場したそうです。麺をすくったときの形が、滝のようだと壁に垂直に飾られたそう。
お茶目で、ユーモアたっぷりのオロスコワールドが広がっています。
ガブリエル・オロスコ展 <内なる複数のサイクル>
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/gabrielorozco.html
東京都現代美術館:10時ー18時
2015年5月10日(日)まで
[店長]