東京都庭園美術館「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」

約3年におよぶ改修工事を終え、先週土曜にリニューアルオープンした東京都庭園美術館。宮家の邸宅として1933年に竣工し、首相官邸、迎賓館、美術館として歴史を重ねてきた建物です。

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現在、創建に携わったフランス人装飾家や日本人技師たちに焦点をあて、通常の展覧会の際には展示していない家具やオリジナルの壁紙、アンリ・ラパンやルネ・ラリックの作品を合わせて紹介しています。

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*平日のみ写真撮影撮可

1階は外国の大使などゲストをもてなすパブリックな空間、2階は家族が過ごすプライベートな空間です。部屋ごとに違う照明器具や壁面装飾、ラジエーターカバーやドアの取っ手、通気口が設けてあり、アール・デコらしい幾何学模様のデザインから、青海波の模様のような和を感じるものまで観ることができます。

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また今回のリニューアルで新たに開放されたウェルカムルームも必見です。
さわる小さな庭園美術館をテーマに、建物の間取りや、装飾に使われている素材やかたちをキューブで再現しています。どの部屋で使われているものなのか、あらためて観に戻ってみるのも良いかもしれません。

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まだ整備工事がつづいている庭園や茶室は、来年春以降の公開予定だそうですが、正門から美術館までの通りでは美しい紅葉が見られました。

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アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/141122-1225_architects.html
東京都庭園美術館:10時ー18時
2014年12月25日(木)まで

[店長]