いったいどんな展示内容なんだろう?と思わせるタイトルですが、実際に行ってみると、さらに混乱すること間違いなし。摩訶不思議なインスタレーションです。
アーティストの荒神明香さんと、wah document(南川憲二さんと増井宏文さん)によって組織された現代芸術活動チーム、目【め】が手がけた本展は、資生堂ギャラリーを異空間に変容させてしまうというもの。奇妙なチーム名ですが、資生堂ほか何社も巻き込んで、これだけ大がかりなことを成し遂げてしまうのですから、相当の実力があるのでしょう。
まず、エントランスから迷います。私はいつも花椿通り側の階段から入場するのですが、今回は階段も展示の一部ということで、こちらは閉鎖されています。ですから中央通り側のエレベーターを使って入場することになります。
地下1階でエレベーターを降りるわけですが、これまで資生堂ギャラリーに行ったことがある方の多くは、おそらく「あ、間違えた!」と口にすることでしょう。エレベーターの外は、普段とはまったく様相が異なっています。
あまり書いてしまうと、展覧会の衝撃が薄れてしまうかも知れませんので控えますが、エレベーター前で配布されている館内案内図(A4判の用紙を三つ折りにしたもの)を確かめてから、展示をご覧になることを強くお勧めします。
どこに仕掛けがあって、どこが見どころ(?)なのか分かるだけでなく、写真撮影可能な区画もこの案内図に示されています。
ちなみに、荒神明香さんと南川憲二さんは2009年に藝大の大学院美術研究科を卒業された方だそうで、荒神明香さんは谷中 SCAI THE BATHHOUSE の所属作家とのこと。モナドのご近所には、こんな不思議な人たちが行き交っているのですね。これまた不思議です。
「たよりない現実、この世界の在りか」展
http://www.shiseidogroup.jp/gallery?rt_pr=tr173
銀座・資生堂ギャラリー
平日 11:00〜19:00/日・祝 11:00〜18:00/月曜休
2014年8月22日(金)まで
[仕入れ担当]