マシュマロ・ソファやボール・クロックなど色鮮やかでポップなインテリアから、プラットフォームベンチなど機能性重視でシンプルさを極めたオフィス家具まで、さまざまなデザインでミッドセンチュリー・モダンを牽引したジョージ・ネルソン(George NELSON)。1930年代、ニューヨークに建築事務所を設立し、建築雑誌の編集長を同時に務めながらキャリアをスタートしたアメリカ人デザイナーです。
壁の厚みを収納に利用したらというアイデアから生まれた建築コンセプト「ストレージウォール」がLife 誌で紹介されたことからハーマンミラー社の仕事に携わるようになり、多くの名作家具を残しました。
プロダクトデザインにとどまらず、会社のロゴマーク、広告、カタログなどグラフィックデザインなど幅広く手がけ、またデザインに関する著書を多く出版していたネルソンは、美術教育の分野でも大きな功績を残しています。
本展には、企画したドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム(Vitra Design Museum)所蔵のコレクションや、ハーマンミラー社の資料を中心に、ヴィンテージ家具、時計、食器セット、製品のカタログやポスターなど約300点が展示されています。
1959年にモスクワで開催された「アメリカ博覧会」の計画から開催までを紹介したドキュメンタリー映像や模型も必見です。
ジョージ・ネルソン展 – 建築家・ライター・デザイナー・教育者
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex140712
目黒区美術館:10時ー18時、月曜休館
2014年9月18日(木)まで
[店長]