パリではビオライフが大きな流行になっているようで、至るところでbioを見かけます。個人経営の小さな店だけでなく、ギャラリー・ラファイエットの店内にまでビオレストランがあるほど。
下の写真は、ボン・マルシェのそばにあるビオ専門スーパーマーケットの Bio Génération です。間口は広くありませんが、奥に深く、地階にはグルテンフリーの食品等も売られています。こんなお店がチェーン展開しているのですから驚いてしまいます。
そこで私もビオなるものを体験してみようと、今月のフィガロジャポンに載っていたビオレストラン、Pousse Pousseへ。
とても小さな店で、客席部分は8坪ほどしかありません。奥に厨房があるようですが、ジュースなど、簡単なものはカウンターで作っています。
食事はジュース+スープ+サラダ+メインのコースになっていて、最初に穀類で作ったクラッカーがパンの替わりに出てきます。薄味ですが、ピンクペッパーがピリッと味を引き締めていて、癖になる感じです。
続いてスープ。キャロットベースの赤いものか、セロリベースの緑のものが選べます。タイムやターメリックといったスパイスの使い方が上手くて、さまざまな栄養素が全身に行き渡る感じです。
そして、りんご、セロリ、ビーツ、生姜を搾ったフレッシュジュース。生姜が効いていて、とっても好きな味でした。
サラダは、さまざまなグリーンとスプラウトに、胡麻醤油っぽい和風味のドレッシング。振りかけられたザクロの実が酸味を加えています。
この日のメインは、キッシュかキノアの選択でした。ちなみにキノア(quinoa)というのは、アンデス地方で栽培される雑穀で、他の雑穀と比べてタンパク質と不飽和脂肪を多く含み、糖質が少ないそうです。それをビリヤニ風に炊き込んであります。
どちらの皿にもフムス(ヒヨコ豆のペースト)と、トマトペーストをかけた芋とブロッコリーが付いてきます。
写真を撮り忘れましたが、食後にはタイムのハーブティとチョコレートケーキをいただきました。
カウンター上に少し見えているのが、このお店の売りになっているスプラウト。左の壁の部分は棚になっていて、さまざまなビオ食品が売られています。
編集者だったという経営者の女性は、西麻布にお知り合いがいるそうで、何度も日本を訪問しているそう。「服にはお金をかけないけれど、髪は必ずMASATOに切って貰っている」と言う、ちょっぴり日本びいきの方でした。
[仕入れ担当]