「歴史の天使」アイ・ラブ・アート 12 写真展

美術や写真、建築など幅広い分野で批評を展開した思想家、多木浩二氏の企画で、1996年にワタリウム美術館で開催された「歴史の天使」展。今回の写真展は、1966年の展覧会のために彼が書き下ろした写真論に基づき、2012年版として再構成されたものです。

Watarium

歴史を書き表す上で、見落とされてしまっている物事を表現できるのが写真であり、未だ見ぬ歴史がはじまる場所であるというメッセージが込められた多木氏の文章とともに、12名の作家の作品が展示されています。

こちらは、独自のストーリーを持たせたシークエンス写真を展開するデュアン・マイケルズ(Duane Michals)の作品。

Duanemichals

それからドイツ・ワイマール共和政時代の社会階級を追ったアウグスト・ザンダー(August Sander)のポートレイトシリーズ。

Augustsander

そして、現実をありのままに表現しようとした姿勢が、アウグスト・ザンダーに影響を受けたとも言われているダイアン・アーバス(Diane Arbus)の作品。

Dianearbus

ほかにも、鈴木理策の「White」や、ルネ・マグリッド(René Magritte)など、さまざまなスタイルの作品が独自の切り口で展示されています。

歴史の天使 アイ・ラブ・アート 12 写真展
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1208angel/1208index.html

ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
2012年11月11日まで
開館時間11時〜19時(水曜のみ21時まで)月曜休み

[店長]