資生堂ギャラリーで開催されているダヤニータ・シン(Dayanita singh)の写真展をみてきました。Monaというユーニック(eunuch)を追った写真集「Myself Mona Ahmed」等で知られるインドの女性写真家です。
花椿通り側のドアから入って階段を下りていくと、壁に沿って写真集「Dream Villa」「House of Love」「Sent a Letter」の作品が展示されていて、受付に至る前の段階で彼女の世界に入っていけるようになっています。エレベータがある中央通り側ではなく、ザ・ギンザ向かいの入口がお勧めです。
写真展は、撮りためた写真から物語を生成する試みである「House of Love」と、代表的な作品を新たな視点で組み合わせた「Adventures of a Photographer」の2つのシリーズで構成。洗練されたイメージが多いのですが、どれをみてもビンディ(額につける赤い丸)をイメージしてしまうような、インドを感じさせる写真です。
私がインドに行ったのは10年以上前になりますが、その後、石川武志さんの本でヒジュラ(Hijra。英語ではeunuchと呼ぶのが一般的なようです)の存在を知り、ダヤニータ・シンの写真集を知って、いろいろなことが腑に落ちたことを思い出しました。
とても素敵な写真展です。銀座にお出掛けの際にご覧になってみてください。
ダヤニータ・シン展「ある写真家の冒険」
2011年10月22日〜12月18日
資生堂ギャラリー
http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/
[仕入れ担当]