モナド取扱いのデザイナーは女性が多いのですが、もちろん男性デザイナーもいます。「男性が創るジュエリーの方が繊細なのね」というのが、多くのお客様からいただく感想です。
今回はその一人、Alberto Lobo(アルベルト・ロボ)のご紹介です。バルセロナを訪れたことがある方の中には、彼の工房兼ショップに行かれたことがある方もたくさんいらっしゃるかと思います。ガウディの建築物と双璧をなす、バルセロナの人気観光スポットと言えば、ピカソ美術館。彼の工房兼ショップは美術館の並びにあります。
歴史的建造物を改装して造られたショップは、アルベルト自身の設計によるもの。アイアンを使ったサインやカウンターなど什器類も彼のデザイン。オープン当初はいろいろな建築雑誌に取り上げられたそうです。店内にはオペラが流れていて、とても居心地がよく、彼のジュエリーがアート作品のようにゆったりと陳列されています。
アルベルト本人も建築家風で、スペイン人にしては体躯が大きく、あの大きな手から、こんな繊細で女性的なジュエリーが生み出されるのね、と思ってしまいます。会う度に眼鏡が違っていて、さりげないオシャレが素敵な方で、お嬢さんを毎日学校へ送り迎えしている優しいお父さんでもあります。「モナドの内装もお願いすれば良かったなぁ」と言うと「2店目のときは喜んで東京に行くよ」と答えてくれる、とても気さくな方です。
アルベルトの創るジュエリーをひと言で表現すると、洗練。派手さはありませんが、上質な素材と精緻な加工で、身につける女性の美しさを引き立ててくれます。
そんなアルベルトから新作が届きました。その中からおすすめの3点をご紹介。
まずはピスタチオ・シリーズ。ピスタチオの実をエナメルで表現しているのですが、その緑色の美しいこと! そして単に緑色というだけではありません。ちゃんと表面の質感が再現されているところが素晴らしいのです。
こちらは、ラヴァストーンとパールを組み合わせたネックレス。驚くほど軽くて、着け心地抜群! ブラックとホワイトの組み合わせがとても大人っぽい印象です。お揃いのピアスとリングもあります。
このラヴァストーン、ヨーロッパではとても人気が高いらしく、アルベルトもいろいろなシリーズで制作しています。彼いわく、ラヴァストーンを樹脂で固め滑らかに研磨し、ビーズ状に仕上げるのはかなり手間のかかる作業のようです。
最後は、ラピスラズリの深い青がとても美しいペンダント。"Keum Boo" と言われる、銀面に純金泊を熱と圧力で貼り付ける韓国の伝統的な金箔技法を使っているため、オリエンタルな雰囲気があります。このラピスラズリはアフガニスタン産で、これだけクオリティの高いラピスラズリはなかなか手に入らないそうです。ちなみにラピスラズリは12月の誕生石。12月がお誕生日の方、特におすすめです。
[仕入れ担当]