モダンガールにはじまった日本の洋装文化。戦後の洋裁ブームから、サスティナブルな未来のファッションまで日本のファッション史をたどります。

これまで語られることの多かった偉大なデザイナーたちだけでなく、洋装の黎明期でファッションの土壌を作り上げてきた人たち、各時代のストリートファッションの中心となった消費者側にもスポットをあてた展覧会です。

個人的にツボだったのは、個性豊かな日本人デザイナーたちが世界に打って出た70年代、DCブランド最盛期となった80年代のセクションです。コシノジュンコのブティック〝コレット〟のインスタレーションや、ヒステリックグラマーのコレクションを撮影した達川清の写真とそのメイキング映像、KYON2が紅白で着ていたビバユーの衣装に見入ってしまいました。
私が子どもの頃は母がよく服を作ってくれて、少し大人になると歌番組でアイドルたちが着ていたDCブランドが憧れに。いまはスマホで簡単に情報を得られますが、当時はファッション誌の Olive や NON-NO を友人と貸し借りしたり、ハウスマヌカンのお姉さんにアドバイスをもらったことを思い出します。
マネキンの数は約250体、雑誌や映像など展示数は800点以上ありますので、じっくり時間をとってお出かけください。
明日は何を着ようか、楽しみになってきます。
ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会
https://fij2020.jp/
[店長]