古代エジプト展 Bunkamura ザ・ミュージアム

200年以上の歴史をもつオランダの国立博物館、ライデン国立古代博物館が所蔵するエジプト・コレクションは約2万5千点と世界有数です。その中から選りすぐりの200点あまりが渋谷・Bunkamura に集結しています。

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全国8会場を巡る本展ですが、ちょうど東京展が始まったばかりの4月に観てきました。東京展の会場である Bunkamura ザ・ミュージアムは本日より入場制限を行って再開しています。

全13体の人や動物のミイラ、美しい装飾がほどこされた棺のほか、石碑やパピルスなど貴重な遺物と、最新技術を使った研究成果が公開されている本展。とくに10点以上の棺を立てた状態で、ずらりと並べた展示は圧巻でした。

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こちらの棺、顔の部分が黄色いのは女性の特徴だそうです。肩から胸元に描かれた花柄は新たな命の象徴で、背面の頭部には西方の女神が記されています。びっしりと描かれたヒエログリフに、さまざまな色がつけられているのにも注目です。ナイルの水の色で生命を表す「青」や、植物の芽吹きで再生を意味する「緑」など。古代エジプトの人たちは色や形に力があると考え、色を混ぜて使うことは、その力を弱めてしまうと考えていたようです。

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独特な死生観をもち、死後の肉体の保存が来世での生活のために重要とされていた古代エジプト文明。ミイラ作りに必要な道具やその過程も紹介しています。人や動物のミイラをCTスキャンした世界初公開となる研究成果も見逃せません。

事前にオンライン予約が必要です。申し込みはこちらをご覧ください。

古代エジプト展 – 美しき棺のメッセージ
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_leidenegypt/

[店長]