「鷗外荘見学ツアー」に参加してきました!

文豪・森鷗外が「舞姫」を執筆し、文壇にデビューした地といわれる旧邸を見学するこのツアーは、歴史ある建物を保存するために行われたクラウドファンディングのリターンとして企画されたものです。建物を保有する水月ホテル鷗外荘はモナドから徒歩5分の場所にあり、両親が上京したときに利用したり、ご近所の縁で店のポストカードを置かせていただいたこともありましたので、微力ながらサポートできればと今回の企画に参加しました。

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宮大工の手によって釘を一本も使わずに建てられた旧邸は、およそ築130年になるそうです。鷗外が最初の妻・赤松登志子さんと住んだ新居で、もとは赤松家の持ち物でしたが、約80年前に隣接していた水月ホテルが買い取り、保存・運営してきました。ホテルは昨年5月末に一度閉館していますが、この建物を保存するための方法を模索し続けています。

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ツアーの案内人をつとめられたのは、ホテルの女将・中村みさ子さん。貴重なお話を伺いながら、鷗外ゆかりの品々が置かれた部屋を見てまわりました。

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邸宅内にある蔵。平成に入ってから和モダンな部屋に改装し、お食事ができる特別室として開放していたそうです。

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当時、蔵は火災時の延焼を避けるため住居と離れた庭に作られることが多かったそうですが、こちらは内蔵。和室の部屋より太い梁が使われていて、金庫のようなダイヤル付きの分厚い扉が当時の面影を残します。

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ツアーの最後にご用意いただいたのは、大正時代から続く和菓子舗、喜久月の「あをうめ」(こちらのブログでご紹介)。ほどよく塩味をきかせた白味噌餡が美味しかったです。

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文豪好きの方やホテルにある「天然鷗外温泉」のファンの方など、建物保存を応援する人たちと一緒に贅沢なひと時が味わえました。

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水月ホテル鷗外荘は、一部ですが、来月から営業を再開します。なんとしても森鷗外旧邸を保存していかなければいけないという思いから決断されたそうです。

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名湯の誉れ高い温泉にも入れるようボイラーを交換するとおっしゃっていました。中庭の緑が美しく映えるこれからの季節、どうぞ皆さんも訪れてみてください。

水月ホテル鷗外荘
https://www.facebook.com/ohgaisou/

[店長]